歯の教室
【おロの健康は、舌の癖を治すことから】「おロポカン」にご注意を!
「お口ポカン」という言葉をご存知でしょうか?
読んで字の通り、いつもお口が開いている状態のことで、 近年、この症状を持つお子さんが増えています。 おロポカンが怖いのは、さまざまなトラブルを引き起こすこと。
もしかしたら、お子さんのおロのトラブルは、 おロポカンと深い関係があるかもしれません。
おロポカンが引き起こすトラブル
「お口ポカン」はこのようなトラブルを引き起こす原因にもなります。
お口ポカンはなぜ起こるの?
「お口、閉じなさい」と注意しても、またすぐに開いているなんてことはありませんか?もしかしたらそれは、お子さんの不注意ではなく、他に原因があるのかも知れません。
舌の正しい位置をご存知ですか?
リラックスした時、舌全体が上あごにピッタリとつき、舌の先が上の前歯の根元に触れるかどうかくらいのところにあるのが正しい位置です。
舌の筋力が弱いと正しい位置におさまらず、下あごの中にダラリと横たわってしまいます。このように舌の姿勢が悪くなっている状態を「舌癖(ぜつへき)」といいます。
お口ポカンの原因は?
舌癖があると、舌が歯を押して歯並びが悪くなるだけでなく、前歯が伸びるのを妨げたり、あごの形を変形させてしまいます。また奥歯を噛み合わせても前歯が閉じない「開咬(かいこう)」という状態になりやすく、お口ポカンの原因に。
舌の筋力が弱い人は唇を閉じる力も弱くなり、お口ポカンになりやすい傾向があるので、日頃から口の周りの筋力を鍛えることが大切です。
舌癖(ぜつへき)のきっかけは何?
舌癖は舌の筋力が足りないだけでなく、普段の生活習慣とも深い関わりがあります。 次の内容に心当たりがあれば、注意が必要です。
おロポカンを防ぐ おロのトレーニング“口トレ”
舌癖は舌の筋力が足りないだけでなく、普段の生活習慣とも深い関わりがあります。次の内容に心当たりがあれば、注意が必要です。
■舌と唇の筋肉を鍛える「あいうべ体操」
1)思い切り「アー」の口にして、約5秒キープします。
2)同じように「イー」の口にして、約5秒キープします。
3)次に「ウー」の口にして、約5秒キープします。
4)さらに「ベー」と舌を出して、約5秒キープします。
5)1セット10回、1日2セットを行いましょう。
■舌を鍛える「タンタン体操」
舌を巻くようにして上あごにつけてから、下に打ちつけます。
1セット10回、1日2セットを行いましょう。
■噛み合わせを良くする「ガム体操」
1)粒ガム1粒(板ガムの場合は半分)を口に含み、奥歯で噛んでやわらかくします。
2)舌でガムを丸めて、上あごのスポット(舌の正しい位置)より少し後ろにはりつけます。
3)はりついたガムを舌で引き伸ばします。1日2~3回行いましょう。
お子さんの成長・発育で大切な役割を果たしている舌。この機会に舌癖がないか、チェックして上げてください。