歯の教室
「ドライマウス」に詳しくなる
「ドライマウス」とは、 だ液の分泌量が低下することで起こる おロの中の乾燥症状です。
潜在患者数は欧米で報告された疫学調査から 算出すると日本国内で約800万人から 3,000万人と推定されています。
(出典.「ドライマウスの臨床」医歯薬出版2007 )
おロの乾燥セルフチェック
当てはまる項目が多い方は、だ液の分泌量が低下しているかもしれません。
ドライマウス チェックリスト
□頻繁にのどが渇く
□ロの中がネバネバする
□乾いた食べ物が食べにくい
□舌が痛い
□味覚がおかしい
□ロ臭が気になる
□舌苔ができやすい ※舌苔:舌にできる白色または黄色の苔のようなもの
セルフチェックはいかがだったでしょうか?
だ液には食物の消化を助けるだけでなく、 さまざまな細菌から体を守る抗菌作用があります。
だ液の分泌量が低下すると、おロの中の細菌が繁殖して、ロ奥の原因になったり、むし歯や歯周病になりやすくなります。
知ってトクする 日常生活でできる ドライマウス予防
普段の生活習慣を見直して、ドライマウスにならないよう予防に心がけましよう。
1.噛む
食事の時には、よく噛むことが大切です。
ポイントは、だ液を分泌する能力が高まるような食事のスタイル。
それは、よく噛み、咀嚼回数を増やすことです。
やわらかいものばかり食べない、あるいは、酸味のある食べ物も取り入れる、といった工夫も有効です。
2.ほぐす
だ液分泌を促すマッサージや体操をしましょう。「だ液力アップ体操」をご紹介します。
3.くつろぐ
普段からストレスをためないこと。
緊張やストレスは日常生活にはつきものですが、自立神経のバランスが崩れるほどになると、慢性的に、唾液の分泌が低下し、ドライマウスになりやすくなります。
4.正す
生活習慣を改善しましょう。アルコールは体内の水分を奪い、たばこもだ液の分泌を抑制します。
お酒もたばこもお口のうるおいにはデメリット。普段の生活習慣も、実はドライマウスの原因になるのです。
いかがだったでしょうか?
生活習慣の改善でドライマウスは予防することができます。
日常の中で取り入れていただけると嬉しいです。